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この記事に書いてあること:徳島のクラフトビール「KAMIKATZ LAGER」を徹底解説(どんなビール? 味は? どこで買えるの? 何円位? 関連動画は? 度数は? 種類は?)
1.「KAMIKATZ LAGER」とは
「KAMIKATZ LAGER」とは、徳島のRISE & WIN Brewingで醸造された、ラガースタイルのクラフトビールです。
「LAGER」とのみ記載されていますが、このビールが出展して銀賞を獲得したインターナショナル・ビアカップにおけるスタイルの分類だと、「Free-Style Light Lager(フリースタイル・ライトラガー)」に位置づけられます。
ここからマニアックな話になってくるので、味わいだけが気になる方は「2.味わい(実飲レビュー)」へどうぞ。
以下の記載から分かるように細かな条件が定められています。
フリースタイル・ライトラガーの色合いは、非常に淡い色からゴールドの範囲。
ビアスタイル・ガイドライン1804
伝統的なビアスタイルにとらわれず、アロマやフレーバーにブルワーのオリジナリティが求められる。
アルコール度数は6.9%未満。麦芽比率は25%以上。
口当たりの不快感や渋味があってはならない。フルーティーなエステル香は望ましくない。
DMSは非常にロー・レベルなら感じられてもよい。
ダイアセチルがあってはならない。酵母による濁り、冷温白濁があっても許される。
補足をしておくと、DMSとは、「硫化ジメチル」のことで、オフフレーバー(あんまし良くない匂い)の代表格。ダイアセチルもオフフレーバーの1つ。
つまり、上述の条件を要約すると、「良い感じの香りながら、バナナのようなフルーティさはいかんよ。アルコール度は高すぎてはだめだし、良い口当たりにすべし。良くない匂いはさせないでね。」
といったところでしょうか。
また、ブルワリーの公式ショップにおける「KAMIKATZ LAGER」の情報は以下のとおり。
【KAMIKATZ LAGER】Style : Lager
RISE & WIN Brewing Co. ONLINE STORE
★インターナショナルビアカップ2019《銀賞》★
規格外品の甘夏の皮を使ったゼロ・ウェイストビール。 爽やかな甘夏と、フローラルなホップがユニークな香りを 織り成します。
まさに香りにフォーカスされており、「伝統的なビアスタイルにとらわれず、アロマやフレーバーにブルワーのオリジナリティが求められる」の条件にも一致していますね。
次に、このビールのポスターに、利用されている麦芽、ホップ、小麦といった情報が載っているので、それらの詳細を見ていきます。
麦芽については、「Pilsner malt」、「Melanoidin malt」が使われています。それぞれの麦芽の特徴は以下のとおり。
- Pilsner malt:ビールに繊細な麦芽の風味、充実したボディと口当たりを与えるだけでなく、泡立ちと頭の保持力にも優れている。(参考:Craft Beer and Brewing)
- Melanoidin malt:口当たりが良く、ビールに素晴らしいアロマを与えてくれる。(参考:MoreBeer!)
次にホップは、「Hallertauer Mittelfrüher」、「Saaz」が使われています。それぞれのホップの特徴は以下のとおり。(参考:hopslist)
- Hallertauer Mittelfrüher:軽く花のような香りとスパイシーな香り。
- Saaz:高貴でハーブのような香り。
更に、ここには酵母の情報まで記載されています。
- Imperial Yeast/Harvest:あらゆるラガー向けの酵母。(参考:Imperial Yeast)
副原料の「甘夏ピール」については、後半で触れることにします。
「あー、お店で出来立てを飲みたい!!」ところですが、今回はお取り寄せで楽しみます。
それでは、実際に飲んでいきましょう。
2.味わい(実飲レビュー)
まずパッケージを確認。
シンプルなパッケージです。
パッケージの記載「ZERO WASTE」からも分かるように無駄なゴミを減らすという理念をお持ちのようなので、瓶前面にはこのビールの種類が分かるラベル等は貼っておらず、上部に「LAGER」というタグがついています。
他のスタイルのビールも、以下のように上のラベルで判別する仕組みになっています。
(他のスタイルのビールは別記事にて近々掲載いたします。)
セットに付属されていた専用グラスに注ぎます。
色は、美しい金色です。香りは華やかな香りで、柑橘ぽさも感じます。
材料を見ると「甘夏ピール」が含まれているので、ピールの香りとホップの香りのダブルパンチでしょうか。
それでは、いざ。
ふお、旨い。
心地よい苦味が来て、爽やかで華やかな香りが鼻に上ってきます。
炭酸は繊細でまろやかです。スタイルはラガーですが、日本人が想像するラガービール、昔からある定番日本ビールとは、印象が全く異なります。
体験としては、シュワワ~ときて、心地よい苦味を感じ、柑橘系の香り、そして再度苦味で締まります。
甘夏ピールが効きすぎていないところが、またGoodです。
BEER PRESS JAPAN的には、まろやかで、香り高く、苦味が心地よい、「リピあり」という評価になりました。
3.購入場所・最安値
公式通販サイト、現地ショップ、または東京ショップで購入が可能です。
店舗販売では本場アメリカ・ポートランド流にマイボトルでも販売している模様です。公式通販サイトでは3本~購入が可能です。
4.CM・関連動画
「KAMIKATZ LAGER」のCMは放映されていませんが、公式サイトにてプロモーション動画が公開されています。徳島に行きたくなる動画です。
遠方の方は、動画を見ながら行った気分になりながら飲むのが良いかもしれません。
5.商品情報
【ビール名】KAMIKATZ LAGER
【種類】Free Style Light Lager(フリースタイル・ライトラガー)
【アルコール度数】5.5%
【産地】日本 > 徳島
【生産者】株式会社スペック
【原材料】麦芽(ドイツ)、酵母、ホップ、甘夏ピール(一部に小麦を含む)
【生産者URL】https://www.kamikatz.jp/
参照1:RISE & WIN Brewing Co.オンラインショップ ※アイキャッチ画像のブルワリーのタイトルは当サイトより
参照2:RISE & WIN Brewing Co.公式サイト